材料屋さんの案内で、ソウル大学歯学部に到着しました。
今回は矯正科教授のDr.Namにお世話になりました。

2~3年前までは矯正科の人気が最も高かったらしいのですが、
今ではインプラント科が一番人気らしいです。
まだインプラント科というものはなく、
ペリオや補綴のドクターがそれぞれ治療を行っているようです。

さすがにIT最先端の国らしく、
診断に使う資料や説明用資料、カルテは
すべてコンピューター管理されており、
そのソフトはアメリカに輸出しているそうです。
模型までコンピューター管理しています。
3Dで再現し、PC内に保存していました。

韓国では今年から歯学部だけ4年の学部を終えてから、
4年間歯学部に進学するという大学院化が始まりました。
つまりその後のインターンも含め、
10年かかるということです。

韓国といえば、個人的に何でも結構テキトーなイメージがありましたが、
技工所の技工物はいずれも精巧に出来ていました。
ドクターの形成も基本に忠実に、
よく訓練されているなぁと感心しました。

その後も、臨床科に限らず、基礎の研究室、学生講義室なども
見学させてもらいました。

すごいと思ったのは、どこの科に行っても
教授同士もすごく仲が良いというか、
互いにリストペクトし合っていたことです。
学生達も皆きちんと教授や自分に挨拶するし、
よく躾がされているなぁと感心しきりでした。

韓国には、訪問歯科といった概念がまだなく、
これから導入されていく可能性はあるとのことです。
老人が増えていく社会構造は日本も韓国も同じようです。

スポーツ選手へのマウスガード作製などの機会は
あまりないらしいですが、たまに作るそうです。
何と1つ4万円!

ほとんどプロ選手向けとのことで
価格にも納得でした。

 

ソウル大学歯学部

写真:ソウル大学歯学部校舎