噛み合わせ-補綴治療とは?

歯科治療、特に補綴治療において最も大切なのは、正しい診断と歯を失った、悪くなった理由を突き詰めること。

What is Prosthodontics?

補綴学とは、歯の被せもの、咬み合わせの治療をさします。大まかに言えば、失われた欠損部への治療方法によって、総義歯、部分床義歯、クラウン・ブリッジ、インプラント補綴の4つということになりますが、最大の目的は咬み合わせを回復し、その歯を長らく審美的に機能させ、保存することにあります。

 

歯科治療でもっと大切なことは、正しく「診査診断」を行うことです。

 

正しい診査診断とは、何故悪くなったのか、その原因を正確に把握することです。例えばインプラントを予定している右下の歯が何故悪くなったのか、歯を失うことになったのか?虫歯なのか歯周病なのか噛み合わせか、もしくはその合併症なのか。

 

もし歯を失った原因が噛み合わせ、噛む力が特に強いことが原因であるのに、患者さんの希望を受け入れて安い強度の不十分なインプラントを入れてしまったとすると、そのインプラントは短期間のうちに必ず壊れてきます。

 

その場合、強力な噛む力に対抗しうるインプラントの設計、治療計画が必要となります。これが、正しい診査診断と治療計画がもっと重要である、という言葉が本質的に意味するところです。