今夜はいよいよラグビーW杯準決勝ですね。
日本が敗退してしまって、ラグビー自体への興味はあまりないというか方も今夜のニュージーランド対南アフリカ戦はお時間あれば是非ご覧になって頂きたいと思います。
昨日は帰国の機内で思いがけず「インビクタス」を鑑賞しました。マンデラ大統領の器の大きさや人間愛、ピナール主将の卓越したリーダーシップ、南アフリカが背負う「アパルトヘイト」という負の歴史。
ラグビーは白人スポーツの象徴だからこそ、相手国を応援する南アフリカの黒人達。そんな状況でも、白人の愛してきたスプリングボクスの名前を変更しなかったこと、黒人の国歌を白人に覚えさせ、あえて試合前に国歌として歌うなど、南アフリカではラグビーが建国、国家再建において重要な役割を果たしてきました。現在でも選手選考では「人種差別」の影が、と言われる程で、決して昔の話で済まされている話ではありません。
日本代表の勝利が世界的な偉業として賞賛されているのは、南アフリカという特別な国に勝利したからでしょう。
特に日本代表なのに、外国人がいるのは納得できないし、受け入れられない、という方に是非ご覧になって頂きたい。おそらく「日本代表」なのに「外国人」がいるというのは、日本で日本人に囲まれて生きている日本人特有の「違和感」があるのだと思います。
一般的に「差別」は「無知」からくるので、それに関しては何とも思いませんが、少し視点を変えると、ラグビー界での「常識」が少し理解頂けるかもしれません。

そして2019年の日本開催の時には、日本全体が心の底から「多国籍軍」であろうラグビー日本代表を応援している雰囲気であって欲しいと思います。

BS歯科富山 インプラントオフィス(2015年12月開院予定)

白 賢

「インビクタス・負けざる者たち」