一期一会。

今後、同じ人たちと何度も茶会を開くことがあったとしても、今日のこの茶会は二度と開くことができない。ということは、毎回の茶会は自分の一生でたった一度きりの会である。

したがって、茶会の主人となった人はその茶会が一生に一度のものだということを十分に心得ていささかの失礼もないように客をもてなし、客人も精一杯の誠意を尽くさなければならない。そういう心がけのことを、一期一会(たった一度と期する=覚悟する、一度きりの会という意味)と言う。

(茶湯一会集より)

患者さんとの出会いもそうだろう。

ある意味、運命の糸で結ばれた縁を、大事にしたい、いやそうした心がけがいい準備につながり、結果的にいい医療に結びつくのかもしれない。

そうした心構え、こころの余裕をいつも持っていたい。