今日から補綴アドバンスコースが始まりました。

補綴アドバンスコースの対象は基本的に20代、30代、もしくは開業10年未満、ちょうどスタートアップコースに参加されている方々のボリュームゾーンを考えています。

●補綴アドバンスコースのゴール
1. 基礎力
アドバンスコースの特徴は、座学、レクチャーの時間の割合が少ないことです。各自のペースでこちらが指定するテキストをまとめることで、基礎知識を幅広く体系的に網羅します。大切な診査項目をもれなくカバーし、幅広い治療オプションを考え身に付け、一つ一つの治療手順を学びながら臨床能力を向上させていきます。
2. 応用力
アドバンスコースでは、一定レベルを担保するため、少人数(8名)のグループ学習をセミナー形式で行い、個別のメンタリングなど、受講生自身が深くよく考える機会を設けています。応用力をつけるためには、ケースプレゼンテーションやディスカッションを通じて自分自身で【考える】トレーニングが不可欠だからです。
3. 実践力
受講生に限らず、日本の歯科医師全体がデジタル化の流行りに敏感になっていることでしょう。アドバンスコースでは、最先端のデジタルデンティストリーを大幅に取り入れた、日本初の卒後セミナーと断言していいと思います。
しかしその前に、我々はあえて基本的な技工作業を重要視し、印象採得からCRマウンティング、人工歯排列などのアナログ的な手技を繰り返し行います。
デジタル機器はツールに過ぎず、使いこなすのはあくまで歯科医。基本的な技工作業を通じて、じっくりと自分自身と向き合い、思考を熟成させる時間が必要です。デジタル機器を使いこなすには、歯科医自身の頭の中で、治療の最終ゴールがイメージされていないといけません。そのためには、歯科医としての「感性」を磨くこと。それがデジタル化への第一歩です。
アドバンスコースでは、実際の診療見学と基本的な実習、技工作業を通じて「感性」を磨き、「出来る」ことにゴールを見据えます。

 

 

アメリカのGP向けの一年間の大学院をイメージして、プログラムを組みました。受講生の皆さんはこの一年、仲間やメンターと楽しく語らいながら、じっくりと自身の臨床に向き合っていきましょう。